地方開催ガイドライン

この文書は、各地で開催される「きのこカンファレンス」のためのガイドラインです。
目的は、きのこカンファレンスがいろいろな地域で無理なく開催され、地域ごとの特色を活かしながらも、参加者にとって安心できる体験を保つことです。
この文書はあくまでガイドラインであり、各地域の開催チームが自律的に企画・運営することを前提とします。

改版履歴

更新日 内容
2026年4月17日 初版公開

目的

各地のきのこカンファレンスは、次のような機会をつくることを目的とします。

  • エンジニアが長く働き続けるための知恵や経験を共有すること
  • 若い世代に、先輩世代の実践知や判断の軸を手渡すこと
  • 個人のキャリアだけでなく、組織やコミュニティの持続可能性も考えること
  • 社会や産業構造の変化のなかで、これからのエンジニア像を考えること
  • 地域コミュニティのつながりを育て、次の挑戦につながるきっかけを生むこと

価値観

地方開催のきのこカンファレンスは、少なくとも次の価値観を大切にしてください。

1. 生きのこるための知恵を扱う

テーマは、個人の成長戦略、失敗との向き合い方、キャリアの選択、ライフステージに応じた働き方、健康やメンタルとの付き合い方、組織やコミュニティのあり方、社会の変化とエンジニアの未来など、長くエンジニアとして歩み続けるための知恵を広く含みます。

2. 個人・組織・社会の三つの視点を歓迎する

個人の生存戦略だけでなく、エンジニアが所属する組織やコミュニティがどう生きのこるか、さらに社会全体の変化のなかでエンジニアの役割がどう変わるか、という視点も歓迎します。

3. 成功談だけでなく、失敗や迷い、適応を大切にする

派手な成果だけを価値にしません。失敗談、分岐点での判断、変化への適応、生活と仕事のバランスなど、長く続けてきた人だからこそ語れる実践知を重視します。

4. 次の世代に手渡せる学びを重視する

単なる自分語りではなく、参加者が自分に引き寄せて考えられること、明日以降の判断や行動に活かせることを大切にしてください。

5. 挑戦しやすい空気を守る

初開催や新しい地域での挑戦も歓迎します。完成度だけでなく、その土地で場を立ち上げること自体を尊重します。

6. 地域の文脈を尊重する

地域ごとに課題やコミュニティの育ち方は異なります。全国一律の正解を押しつけず、その土地に合う設計を認めます。

7. 安全と安心を軽視しない

参加者・登壇者・スタッフが安心して関われる場であることを、企画内容より優先してください。

名称

正式名称は「エンジニアがこの先生きのこるためのカンファレンス」とします。
地方開催時の表記は、地域名や開催年を付して運用できます。年の有無は問いません。

推奨される表記例

  • エンジニアがこの先生きのこるためのカンファレンス in 関西
  • エンジニアがこの先生きのこるためのカンファレンス in 関西 2027

略称例

  • きのこカンファレンス in 関西
  • きのこカンファレンス in 関西 2027
  • きのこ関西
  • きのこ関西 2027

開催地域名

地域名は、都道府県、市区町村、広域圏など、参加者にとってわかりやすい単位で設定してください。

運営上の注意点

ロゴ・ビジュアル

各地域イベントのロゴやキービジュアルは、各開催チームが独自に作成してください。 既存の公式ロゴやビジュアルがある場合でも、そのままイベントの主ロゴとして使うのではなく、地域版として独自性を持たせることを推奨します。 公式ロゴや既存ビジュアルを補足的に使う場合は、誤解を生まない範囲で利用してください。

主催と責任範囲

各地域のきのこカンファレンスは、各開催チームが独立して主催します。 全体の思想や名称を共有していても、個別イベントの企画・運営・会計・広報・スポンサー対応・安全配慮は、各開催チームの責任で行います。 必要に応じて、開催ページなどに以下の趣旨を明記してください。

本イベントは各地域の開催チームにより独立して運営されています。
きのこカンファレンス全体の思想を共有しつつも、企画・運営上の責任は当該開催チームが負います。

行動規範

すべての地方開催のきのこカンファレンスは、少なくとも共通の行動規範に従うものとします。
各地域イベントは、必要に応じてこれより厳しい基準や補足ルールを追加してかまいません。
きのこカンファレンス 共通行動規範はこちら

スポンサー

スポンサー募集の可否は各開催チームの判断に委ねます。
ただし、スポンサー施策がイベントの安全性や独立性を損なわないよう配慮してください。

名称利用の終了条件

本ガイドラインや共通行動規範に著しく反する運営が確認された場合、名称利用や開催支援の継続を見直すことがあります。

推奨される運営条件

必須にしたいもの

  • 行動規範を公開していること
  • 問い合わせ先と緊急連絡手段が明示されていること
  • 主催者または実行委員会の体制が明示されていること
  • 開催概要(日時、場所、形式)が公開されていること
  • 参加者に対して、イベントの目的や対象テーマがわかる説明が公開されていること

推奨するもの

  • 40歳以上の登壇者を中心に据えること
  • ただし年齢のみで一律に制限せず、テーマとの適合性や経験の厚みを考慮できること
  • 個人・組織・社会のいずれかの視点がわかるトーク募集や企画設計
  • 初参加者や地域の参加者が入りやすい導線
  • 開催後のレポートや写真の公開
  • 次回開催や他地域開催に引き継げる記録

相性がよい企画例

  • キャリアの分岐点で何を基準に選んだか
  • 失敗や挫折からどう立ち直ったか
  • ライフステージの変化と働き方の折り合い
  • 健康やメンタルと仕事をどう両立してきたか
  • 組織が個人の成長や継続をどう支えるか
  • コミュニティがエンジニアの成長を後押しする仕組み
  • 産業構造の変化とエンジニアの未来
  • AI時代に求められる新たなエンジニア像
  • 地域で活動を続けることの価値や難しさ

望ましくない状態

  • 単なる技術自慢や武勇伝に閉じている
  • 若い世代や初参加者に学びが渡らない内輪の思い出話になっている
  • 単なる商業宣伝や採用広報が主目的になっている
  • 「生きのこる」という主題から離れ、一般的な技術カンファレンスと変わらなくなっている
  • 行動規範や安全配慮が形骸化している
  • 地域の自律性ではなく、中央集権的な承認や支配を前提としている

開催に際して

開催時の連絡

各地域の開催チームは、開催を決定した段階で、できるだけ早く問い合わせ先までご連絡ください。
これは事前承認を求めるものではなく、名称利用、開催支援、日程把握、他地域開催との調整を円滑にするためのものです。
遅くとも公開告知前までにはご連絡ください。

地域重複の回避

同一または近接する地域名で同時期に複数の開催が並立すると、参加者・登壇者・協賛企業に混乱を招くおそれがあります。
そのため、同地域での重複開催は原則として避け、必要に応じて開催時期、名称、役割分担などを調整してください。

開催中止・延期時の扱い

開催の中止・延期・形式変更が必要になった場合は、各開催チームの責任で速やかに参加者・登壇者・協賛企業へ案内してください。

開催記録

地方開催のきのこカンファレンスを実施した場合は、可能であれば以下を記録として残してください。

  • 開催日
  • 開催地
  • 開催形式
  • おおよその参加者数
  • 主催チーム名
  • イベントページ
  • 開催レポート

開催支援

地方開催を後押しするため、必要に応じて以下の支援を受けられる場合があります。

  • イベント用サブドメインの提供
  • イベント用メールアドレスの提供
  • 既存のきのこカンファレンス運営メンバーへの相談

ただし、これらは各開催チームの自律的な運営を前提とした補助的な支援です。
開催の実施判断や意思決定の責任は、各開催チームが負います。

また、地方開催の情報は、必要に応じて公式サイトや公式SNS等で紹介する場合があります。

最後に

きのこカンファレンスは、強い誰かのための場ではなく、長く続けたい人たちのための場です。
各地で、その土地らしい方法で、無理なく、しかし大切なものを守りながら育っていくことを期待しています。

問い合わせ先

地方開催に関するご相談、名称利用、開催支援などに関するお問い合わせは、以下までご連絡ください。

きのこカンファレンス実行委員会(担当:森川)
kinoko[at]kinoko-conf.dev

※迷惑メール対策のため「@」を「[at]」に置き換えています。送信時はご注意ください。